『空色パンデミック1』本田誠

70点(6+/10)

一番の決め手はやっぱりタイトルだと思う。
きちんと一本取る気のある作品なのは明らかだったのでそのうち読もうかと目をつけていたのだが、某の関連で順序を繰り上げて読了。

最近の新人の中ではけっこうレベル高いほうなんじゃないだろうか。
予想したとおりきちんと一本取りに行くところは評価に値する。しかし、このやり方は一本を確実に取るために二本目を捨てるやり方なのでそこは気に入らない。
ただ、そんな状況ではあってもちゃんとクライマックスを盛り上げようという意思があるのは好ましい。

いろいろな意味で課題は多いので、なにがしかの議論の題材としてはちょうどいい感じはある。そこまで意図しているかは知らないが、某の題材にこの本を選んだ彼は見る目があるといってよいだろう。

ところで、「疑うことをしない主人公(笑)」とか言っちゃいそうになるのは老人だからだろうか。

そういえば月末に2巻発売なのね。

『円環少女11 新世界の門』長谷敏司

280点(8強/10)
これはすごいんじゃないか。というか、前巻がすごかったので、状況的に多少クールダウンするかと思ったら全然違った。
相変わらず理論面はなんかおかしいところがあるが、まあそこはそれ。
ここまでやってなお話を続けるというところはさすが。うん。やっぱそうだよね。ここからがさらに面白いはずだよね。最期でひよったMissingとかはこれを見習うべき。
てか、次はXXXXと戦うんだろうかやっぱり。まあ、そのための布石はそれなりに揃ってるしなあ。
しかし、神聖騎士団はこの後どうなるんだろ。下手したらXXXXにXXされてる可能性があって、XXXXが解けるってことは、彼らの挙動がいきなり変わる可能性もあるよなあ。知っていてやったとしても。
とりあえず「真なる悪鬼」の活躍に期待。
あと、溝呂木京也がやっぱりいいなあ。